
愛犬のラッキーの事は以前のブログで書いたが(オレのブログの中では防衛大学校関連に続く人気)、先日つくづく考えさせられる出来事があった。
その日いつもの様に夕方の散歩から帰りラッキーにメシをやった時の事だ。
いつもはメシを食えば大体はデッキで寝ているのだが、その日はやけに吠える。
「どうした?うるせーぞ。近所迷惑だ。」と言ってステンレスのお碗を見ると全部食ってある。
「足りねーのか?」と聞くとオレの目をジッと見返す。
「ちょっと待ってろ。」
「今日はよく食うな。」と言いながら少し追加してやって、オレは雑用で離れた。
しばらくして、食ったかな?と思ってデッキに行くと野良猫が用心深く喰っているのだ。
ラッキーは?、、知らん顔して遠くを見ている。
「この野郎、あっち行け。」
と追い払い、ふと視線に気づくとラッキーがオレを斜めに見ている。
「コイツ、どうしようもねーな。」と蔑まれている様だ。
ハッとした。
腹が減った野良猫のためにラッキーはオレを呼んだのだ。
オレは基本的には自分の事しか考えていない。先ずは自分が良ければそれでイイのだ。
それに比べて我が愛犬は野良猫のために一肌脱いだのだ。
あまりにも男らしく、あまりにも高貴!
「オマエはオレよりも崇高だな。」と言ったが、ラッキーは変わらず遠くの山をすました顔で見ているだけだった。